『ストーブリーグ』は、野球試合だけでなく、契約交渉や経営戦略を描き、企業ドラマとして見ごたえのあるドラマです。
万年最下位のプロ野球チーム“ドリームズ”を優勝に導くためのストーリーです。対立やミスを繰り返す選手たちを立て直すためにやってきたのは、野球未経験のゼネラルマネージャー、ペク・スンス。彼は数多くのスポーツチームを優勝に導いた実績を持ち、選手やフロント陣と対立しながらも型破りな改革を進めていきます。
初回5.5%からスタートした視聴率は最終話で19.1%を記録し、数多くの賞を受賞しています。
- “2020年SBS演技対象”大賞
- “第56回百想芸術大賞”テレビ部門ドラマ作品賞
- “第15回ソウルドラマアワード”韓流ドラマ優秀作品賞
またナムグン・ミン、パク・ウンビンら今話題の豪華キャストが揃い、見ごたえ抜群のドラマです。
今回は『ストーブリーグ』をにわか野球ファンの私が視聴した感想をお伝えし、視聴するかどうか迷っている方々の参考になればと思います。
『ストーブリーグ』基本情報
タイトル | ストーブリーグ (스토브리그/Hot Stove League) |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
エピソード数 | 全16話 |
配信開始日 | 2019年12月13日 |
主なキャスト | ナムグン・ミン、パク・ウンビン、オ・ジョンセ、チェ・ジョンヒョプ |
配信先 | Netflix、hulu 他 |
演出 | チョン・ドンユン |
脚本 | イ・シンファ |
万年最下位のプロ野球チームがオフシーズン中に雇ったのは、野球経験のないゼネラルマネージャー。その型破りな方法で、優勝を目指して球団の立て直しを図る。
ストーブリーグ|Netflix(ネットフリックス)公式サイト
見応え抜群!『ストーブリーグ』レビュー
【個人的評価】
- 野球の新たな楽しみ方:フロントの仕事に焦点を当てたドラマ
- ドラマのメッセージ「みんなで支え合えば良い」
- 野球人口が少ない韓国での反応
- 韓国ドラマ特有の要素
- 豪華なキャスティング
1.野球の新たな楽しみ方:フロントの仕事に焦点を当てたドラマ
『ストーブリーグ』を見て、野球ファンとして新たな視点で楽しむことができました。
今まではシーズン中の選手やチームの応援が野球の醍醐味だと思っていましたが、オフシーズン(通称「ストーブリーグ」)にも大きな魅力があると気づかされました。選手だけでなく、フロントスタッフも一丸となって優勝を目指す姿に感動できるドラマでした。
選手やコーチだけでなく、GMやフロントスタッフもチームの一員として、様々な課題に立ち向かいながらチームの強化を図っていきます。多くの視聴者にとって、フロントスタッフの役割はあまり知られていないかもしれませんが、『ストーブリーグ』ではその重要性が強調されていました。フロントスタッフは選手の契約交渉、トレード、スカウティング、新しい選手の育成など、多岐にわたる業務を担当しています。ドラマでは、これらの業務がいかにチームの成功に影響を与えるかがリアルに描かれており、その仕事の難しさと重要性を理解することができました。
また日本のプロ野球ファンにも、『ストーブリーグ』は非常に共感できる内容となっています。ドラマに登場するチームの成長や選手の努力は、日本の野球ファンにとっても馴染みのあるテーマです。また、フロントスタッフの仕事やチームの団結力の描写は、日本のプロ野球界においても共通する課題や喜びを演出しています。そのため、日本の野球ファンにとっても非常に見やすいドラマとなっています。
そしてフロントスタッフの視点でドラマを視聴することで、そのチームを応援したい気持ちが強くなります!まるで自分もそのチームの一員かのように感じ、チームの成長や成功を共に喜び、困難に立ち向かう姿に共感できます。特に、フロントスタッフが一丸となって目標に向かって努力する姿は、見ている側にも大きな勇気を与えてくれました。
2.ドラマのメッセージ「みんなで支え合えば良い」
『ストーブリーグ』は、強くなくてもみんなで支え合えば良いというメッセージが込められています。チームが苦境に立たされる中で、監督やGM、球団が一丸となって優勝を目指す姿は非常に感動的でした。
ドラマの中で、チームが直面する困難は数多く登場し、困難な状況に直面したときにこそ、チームの真の力が発揮される様子が描かれています。選手の怪我、トレードの失敗、チーム内の対立など、様々な問題が発生します。選手たちはもちろん、フロントスタッフやコーチたちも、互いに支え合いながら困難に立ち向かい、目標に向かって進んでいきます。この団結力が、チームの強さの源であり、視聴者に感動を与えていおり、支え合うことの大切さを教えてくれます。フロントスタッフが一丸となって目標に向かって努力する姿は、見ている側にも大きな勇気を与えてくれるドラマでした。
3.野球人口が少ない韓国での反応
韓国では、日本ほど野球人口が多くない中で、このようなドラマがあることで野球に関心を持つ人が増えることを期待できると思いました。野球のルールや戦術についての解説が随所に挿入されており、初心者でも理解しやすい工夫がされています。例えば、トレードやドラフトのシステムについて詳しく説明するシーンがあり、野球に詳しくない視聴者でも楽しめる内容になっています。またリアルな野球業界を描いており、野球に詳しい人だとより楽しめる内容になっていると感じました。
こうした視聴しやすい配慮やリアルなシーンが野球知識の有無に関わらず、韓国で人気になった要因の一つだと思います。ドラマ関連グッズの販売や、高視聴率の記録、多くの賞を受賞するなど、韓国で社会現象になった作品というのも納得です。
4.韓国ドラマ特有の要素
『ストーブリーグ』には韓国ドラマ特有の悪役キャラクターも登場します。悪役の存在が、ドラマの緊張感を高め、視聴者を引き込む要素となっています。悪役がチームに対して妨害を行うことで、物語はより一層スリリングな展開になります。しかし、悪役の行動が結果的にチームの団結力を強め、キャラクターたちの成長を促す役割を果たしている点も見逃せません。このような悪役の存在が、ドラマ全体の魅力を引き立てているように感じました。菅っくドラマあるあるですね!こういった韓国ドラマ特有の演出や脚本のおかげで、野球知識のない視聴者でも楽しめるドラマになっていると思います。
5.豪華なキャスティング
『ストーブリーグ』には、ナム・グンミンやパク・ウンビン、オ・ジョンセなどの人気実力派俳優も多く出演しています。彼らの演技力や存在感が、ドラマの魅力をさらに引き立てています。ナムグン・ミンは確かな演技力で多くの視聴者に支持されており、彼の出演が『ストーブリーグ』の人気を後押ししています。
またチェ・ビョンギュ、チェ・ジョンヒョプなど注目の若手俳優も多く出演しています。チェ・ジョンヒョプは最近日本でも人気ですよね!ストーブリーグ公開時の2019年には駆け出しだった彼らの初々しい姿をもれるのもこのドラマの見どころの一つです!
まとめ
「ストーブリーグ」は、野球ファンにとって新たな視点を提供してくれる素晴らしいドラマです。フロントスタッフの視点から描かれるストーリーは、野球の新たな楽しみ方を教えてくれます。感動的なストーリー展開や、チームを支える姿に心打たれること間違いありません。野球のルールを知らない人でも楽しめるこのドラマは、ぜひ多くの人に見ていただきたい作品です。「ストーブリーグ」は、野球におけるチームワークの重要性、困難に立ち向かう勇気、そして支え合うことの大切さを強調したドラマです。これらのメッセージは、野球ファンのみならず、すべての視聴者にとって価値のある教訓となります。ドラマを通じて、視聴者は新たな視点から野球を楽しむことができ、より深くスポーツの魅力を感じることができるでしょう。